大阪遠征記

【長文です!】

先日、息子と一緒に大阪に行ってきました。

上の写真は、その時に泊まった「変なホテル」。



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大阪遠征の目的は、


アトリエひまわり

長尾まさ子さん


の、エクストラレッスンのアセスメントを受けることでした。

エクストラレッスンとは…


動きを中心としたエクササイズを行うことで、困難の根底にある原因に働きかけます。子ども達のボディジオグラフィーと空間認識を育て、感覚の統合を助けることで、学習の過程そのものが円滑に進行するようになり、子どもは以前に学びきれなかった内容を学びなおすことができるようになります。(日本エクストラレッスン協会HPより引用)



以前から長尾さんのブログを読ませていただいていたのですが、

長尾さんのブログには、私たち《まなび舎ぽっと》の考え方と共通する点が多くあるなあ、素敵な考え方だなあ…と勝手に親近感を抱いていました。


でも実際の、取り組む手法は「シュタイナー教育」「エクストラレッスン」という、私たちとは異なる切り口でのアプローチな訳です。


もっと具体的に知りたいと、エクストラレッスンに興味津々。


そんな時に、長尾さんのHPに、新規アセスメント募集のお知らせが。

息子に相談したところ「受けてみてもいいよ。」とのこと。

早速申し込みをしたのでありました^ ^



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振り返ってみると、ちょうど昨年の同じ頃、息子と、神田橋先生のお勤めになる鹿児島の伊敷病院を訪れていました。

どうもこの季節に、なにかしら出会いを求める気運が高まるようです^ ^



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アトリエひまわりは大阪府泉南郡、関空の近くの方にあります。

今回は車で出かけてきました。松江から、4時間半くらいかな?



長尾さん、とても気さくで話しやすく、息子も緊張しすぎることなくあれこれ話していました。


前向きな気持ちでその場に居られる。


ただそれだけで、すでに半分うまくいった気持ちになる母でした(「やっぱりやめたい。」と、何も受けずに帰ることも可能性として心の準備をしていました)。



アトリエの2階で、長尾さんと息子の二人でのアセスメント。

母は1階で待機です。


2階からどんどん、ばたばたという音や、笑い声。

息子、楽しんでいるようです^ ^✨



アセスメント内容の詳細はかきませんが、エクストラレッスンの本に載っているアセスメントも行われていたようです。

アセスメントは、小一時間ほどでした。

精一杯頑張って受けたようでした。



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後日改めて、母のみで長尾さんを訪問。

アセスメントの結果を聞かせていただきました。


結論をざっくり言うと、息子にはまだ未熟な、身体の発達の部分があると言うことでした(実際はとても詳細に説明していただいています)。


その未熟さが身体や思考の制限となって、身体のぎこちなさや、色々な過敏さ、自信のなさにつながっていると。


そしてその未熟さを、すべて思考や意識の力、つまり「考える」ことでカバーして、なんとかクリアしていると。


表面的には、「そこそこ諸々できる」という姿で現れます。

だから


しない(できない)のは【情緒的な問題】


と誤解を受けやすいタイプとのこと。




でもそうではなく


しない(できない)のは【身体の問題】


と、根拠とともに断言していただいて、力がみなぎってきた母。



息子のことをよくわかっている親ですら(むしろ親だからこそ?)

迷ったり焦ったりすることがありますが…


わかりやすい説明に、今までの点と点、線と線がつながって、とてもスッキリ^ ^✨


そして、本人がいかにエネルギーを使って日常生活を送っているのかも感じ、やいやい言いすぎないようにしようと反省反省^^;



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「未熟」とは、まだ成長できてない部分があるということ。

つまり、成長していけば未熟さがなくなっていき、そこからくる制限が外れていくということです。


長尾さんの「さっさとその制限を外して、楽になりましょう。」と言う言葉が印象的でした。


そして、家で6週間取り組むプログラムを提案していただき、お伝えは終了。

6週間後に、動画で変化を報告することになっています。



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「未熟さがあるのもあなた」とただ受け止めてそのままにするのではなく、現在の姿を受け止め認めながら

「未熟さがあるならば、成長していけばいいんだよ」

と必要な部分に働きかけていくことは、


フェルデンクライス・メソッドやフォイヤーシュタイン、そして私たち《まなび舎ぽっと》とも通じる考え方です(もちろん、どのように働きかけていくかが大事なんですけどね)。


実際にアセスメントを受けてみて、ぽっとの方向性は、やっぱりこれでいいんだと力をもらった気がしました。



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宿題のプログラムを始めるにあたり、まず息子に目的やら内容を伝えました。


こういうのって、母である私が「してみよう。」と言うよりも、「どうやら、こんないいことがあるんですって。」と伝聞の形で伝える方がうまくいく場合が多いことないですか?


「母にやらされている感じ」がないので「自分で決める」につながりやすく、やっぱり第三者の立場からのアドバイスって、息子にとっても私にとっても大切だなあと思います。



息子、「やってみようかな。」

そしてぽろっと

「それをしたら、放物線がうまくかけるようになるかな…。」

とつぶやいていました。


本人が口にしないだけで、やっぱり何かしら「うまくいかない感」を感じていたんだなあ…。


6週間は長いけれども、ここはひとつ、覚悟を決めて頑張ろう!と親子で取り組んでいます。


まだ1週間ほどしか取り組んでいませんが、もし息子の許可が出たら、変化をここでもご紹介できたらいいなあ…。(少なくとも動画は、きっと嫌だと言うと思う!)


息子からここでの報告の許可が出なかったら、ぽっとに来られた時にそっとおしらせしますのでお声がけくださいね^ ^


まなび舎ぽっと

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